超音波で優しく抜歯 vol.77
こないだ親知らずの抜歯をした患者さんの
歯の根っこが肥大してて一部
骨と癒着していたため抜くのに
30分位かかってしまいました。
根っこの肥大とは歯根肥大といって
こんな感じです ↓
普通の歯の根は先端になる程、細くなります。
これが骨の中に埋まってるので肥大した部分が
引っかかってなかなか抜けないのです。
親知らずの抜歯を困難にするのに
歯根肥大ともう一つ、骨との癒着があります。
まず、歯は靱帯という柔らかい組織で
骨と結合してますから無理に力を入れなくても
歯の周りの靭帯を切断してやれば通常は
容易に抜けるはずなんです。
普通にまっすぐ生えている歯は
上下の歯によって咬み合うことによって
常に上下左右に歯は微妙に動くので
靭帯が固まってしまうことは少ないです
身体の筋肉を想像してもらうと理解しやすく
骨折してギプスで固定し動けなくしてしまうと
1ヶ月足らずで動きが悪くなります。
骨に埋まったり横向きの親知らずは何年間も
咬まずに動かされていない状態ですから
靭帯は固くなり一部、骨と癒着した状態となる
ことで抜歯しにくくなります。
要するに歯と骨が癒着してしまうと
本来は生理的な動揺のある歯が
骨と引っ付いて動かなくなるのです。
比較的、年齢の若いうちに抜くと抜歯しやすい理由も
癒着が少なく歯が動きやすいからだと言えます。
親知らずの抜歯を始めた頃は
この癒着のせいで歯が全く動かず
ずっと力任せにグリグリやり
どうしても動かない場合は
親知らずの周りの骨をドリルでゴリゴリ削っていました。
ドリル ↓
ゴリゴリ削るのは従来の抜歯方法です。
今でもこの方法で抜歯されている歯医者さんが
ほとんではないでしょうか?
この方法だと患者さんの頭の骨にまで
ゴリゴリと削る音が響きかなり不快で恐怖心を
与えてしまいます。
さらに機械的な刺激を与えて骨を削ると
腫れるし治癒が遅れるんです。
患者さんからしたら抜ければ良いわけですし
親知らずを抜けば腫れて痛いのは誰に聞いても
当たり前という風潮があるので、どこで抜いても
変わらないと思うでしょうが
抜き比べる事ができるなら違いは歴然です。
そこで何とか患者さんに不快感を与えずに
スマートに抜歯できるように当院が使用しているのが
超音波です ↓
これがいい仕事するんです。
↑ の画像のように軽く触れるだけで
歯と骨の癒着を容易に引きはがしてくれます。
超音波で優しく抜歯 |安全性
しかも柔らかい組織(歯ぐきなど)には
当たっても傷つけないので安全です。
インターネットの検索でブログを見て
広島市全域から毎日のように
抜歯の患者さんが来院されます。
抜歯操作は慣れもありますが
このように器具の違いも大きいのです。
生体に優しい抜歯操作を心掛けていますので
お問い合わせください。
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