vol.174 危険なマウスピース矯正
危険なマウスピース矯正
近年、マウスピース矯正が大人気です。
メーカーも不況の中、売れる商品があればどんどん営業をかけてきますので
この人気に便乗して新しく安価でかつ経験のない歯医者さんでも投資せずに
扱えるようなマウスピース矯正装置を売り込んできます。
患者さんにとって治療費が安価であることはとても大事な要素ですが
マウスピースの種類によって本当に歯が動かない装置が存在します。
動かないわけではないのですが満足いくような動きに対応できないのが
ほとんどのマウスピースです。
インビザライン
当院も多くのマウスピース矯正を試してきましたが
インビザラインに出会ってから他のメーカーのマウスピースは
歯の動かし方が、かなり制限され動かしにくく治療方針の変更すれば
インビザラインよりも高額になるので取り扱いは中止しました。
マウスピース矯正が歯が動かないわけではありません。
インビザラインのみアタッチメントと呼ばれる装置が付いており
これにより従来のマウスピースでは動かなかった方向に自在に
歯を動かせれるように飛躍的にマウスピース矯正が人気になりました。
アタッチメント
下の画像にある歯の表面につける突起物
(便宜的に赤色で表示してありますが実際には白で目立たない)
このインビザラインのアタッチメントは特許となっており
他のマウスピースには、この装置はつけることができません。
なのでマウスピース矯正と言っても種類によっては
全く歯が動かないということが起こるのです。
今年もすでに他院でマウスピース矯正(インビザラインではない)をされた患者さんが
セカンドオピニオンで来院しております。
マウスピース矯正の被害者|危険なマウスピース矯正
相談内容は歯並びが改善されてないのに
マウスピースではこんなもんだ!マウスピースではこれが限界!
と言われ、まだガタガタが残ったまま終了されたというもの。
信じられないようなよくある話です。
片方の患者さんは当院でインビザラインで矯正の再治療を行う予定ですが
他院と当院で2回分の治療費が必要になります。
昨年は10名以上の患者さんがマウスピース矯正の被害者になっており
再治療の金額を聞いて泣き寝入りしているのが現状です。
とても胸が痛くなる話ですが、実はそれを提供している歯医者さんも
メーカーに言われるがままマウスピース矯正を導入したものの
あまりにもクレームが多く患者さんに治療費を返金したり
取り扱いを中止している歯医者さんも多いですし
これからも増えていくと想定されます。
ではどうやって一般の患者さんは矯正治療を選んだらよいのでしょうか?
私見ですが
- マウスピース矯正を望むならインビザラインにする
- マウスピース矯正だけでなくワイヤー矯正もできる歯医者さんで治療を受ける
- 実際に矯正治療の数をこなしているかインスタやブログで確認する。
- 必ず2,3件の歯科医院で見積、相談を受ける
上記の説明
- インビザライン以外のマウスピースはアタッチメントが付けれないので歯の動きが悪いのは明らか
- どうしてもマウスピースでは動かない場合に一時的にワイヤー矯正でリカバリーできる
- マウスピース矯正は今まで全く矯正治療をやったことない先生でも導入できるのですが
症例をしっかり見定められる知識とある程度の経験が必要だから。 - 他院で矯正治療されている患者さんが矯正治療中にセカンドオピニオンで来院されますが、その多くは
そこの1件のみの歯医者さんのみで相談して治療開始している方ばかりです。
歯医者さんは情報が閉鎖されている業界ですから歯医者さんによって金額、治療方針は全く違います。
簡単な治療でも他院では難しい治療だと言われ高額な治療費を
請求されたりするのでセカンドオピニオンは大事です。
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